目黒川沿いの桜が、見事に満開を迎えていました。
川の両岸からせり出すように咲く花々。
水面に映る淡い色と、空の青、そして都会の建物が重なり合い、この時期ならではの景色をつくり出しています。
歩く人々の足取りも、どこかゆるやかに見えるのは気のせいではないでしょう。
足を止めて見上げる人、写真を撮る人、そのすべてが、この短い季節を惜しむように感じられます。
満開というのは、ひとつの完成でありながら、同時に終わりの始まりでもあります。
だからこそ、この瞬間はより美しく、強く心に残るのかもしれません。
店へ向かう道すがら、そんなことを考えていました。
外の景色がこれほど華やかな日こそ、
店の中では少しだけ、落ち着いた時間を。
春の余韻を、そのままグラスの中へ。


